その4 2年目の法定調書提出

2年めシリーズをもう一つ。法定調書の提出についても入力の仕方も含めて少し詳しくご説明しましょう。

eLTAXによる法定調書の提出手順です。

eLTAXにはWeb版とDL(ダウンロード)版がありますが、ここではDL版「eLTAX PC deck」で説明します。

 

マイナカード無しでログインできる

私の場合、年に1回しか使いませんので、久々に起動すると、「古いのでバージョンアップしてください」とメッセージが出ます。指示に従ってバージョンアップすれば簡単です。

あらためて起動させると、納税者選択の画面が出ます。昨年もやっていれば、自分の名前が登録されているはずですので、迷わず選択します。

メニューページから、「申告に関する手続き」→「申告データの作成」に進んでいきます。 

利用者情報のダウンロード画面で、ポータルセンタへのログインを行います。PWを登録していれば、ここではマイナンバーカードは不要です(PWではなくマイナカードでログインすることもできます。)。

 

去年の情報が残っているはず

ログインしたら、利用者情報(自分の名前等)を確認します。

続いて、申告書類の提出先を選択します。私の場合は横浜市特別徴収センターです。

「個人住民税」→「申告区分選択」と進み、「給与支払報告書・源泉徴収票及び合計表」を選択します。

「特別徴収義務者/源泉徴収義務者情報登録」の画面では、前年に入力したものが表示されているはずですので確認します。通常は今年から追加された項目にのみチェックが入っていないので、追加入力すればよいのですが、バージョンアップの年度によってはあらためての入力が求められることもあるようです。たとえば、令和4年版(2022年版)では、納入書送付の要否について追加質問がありますので「必要」を選択しますが、令和5年版(2023年版)でも再度選択が求められますし、住所や税務署の選択も改めて必要でした。

源泉徴収通知の受け取り方法は、電子又は郵送が選択可能です。お好みによる選択で構いません。電子を選択した場合には、記載したメルアドへの送信テストが求められます。メルアドは改めて入力しないと送信確認ボタンが押せません。

入力や選択が終わったら、「次へ」を押すと、作成方法選択の画面になります。ここでは、手入力、CSV取り込みを訊かれますので、「手入力」、「新規」を選びます。

支払区分には昨年の年号を入れ、提出年月日、支払期間(昨年1月~12月)を入力します。

源泉徴収票事前提出は「なし」、本店等一括提出も「なし」でOKです。「次へ」を押します。

「給報・公的・源泉統一入力」画面では、「地方税・国税」を選択し、先ほどの提出先を再度選択し、支払いを受ける者の欄に青色専従者(奥様)の源泉徴収票の内容を入力します。源泉徴収票の内容は、該当のある個所だけで大丈夫です。年末調整の書類を作成済みでしたら、そこから転記してもよいでしょう。

 

申告書はすぐできる

これが終わると、「申告データ作成対象一覧」のページになりますので、「合計表の入力」のところで、 

受給者人数:1名(うち、源泉徴収額のない者も1名)

源泉徴収票を提出するもの:1名

と入力します。そのほか、該当ない欄も「0」と入力します(そうしないと保存ボタンが押せません。)。

「申告データ作成対象一覧」に戻り「次へ」を押すと、申告データが作成されます。

「申告データ作成結果一覧」のページで、地方税としての「個人都道府県民税・市区町村民税 給与支払報告」と、国税としての「給与所得の源泉徴収票等の法定調書(及び合計表)」が出来上がったことが分かります。

 

提出にはマイナカードが必要

「次へ」を押すと、「申告データ表示・編集」の画面になりますので、内容を確認します。要修正箇所があればこの画面で修正できます。このページでは、イメージの印刷と通知方法の確認(メールor郵送)を行っておくとよいです。

そして、「申告データ一覧(署名)」で、対象データを選択して「署名付与」を押します。ここでは、マイナンバーカードとカードリーダライタが必要です。

そうすると、申告データに電子署名が行われます。つづいて、「申告データ一覧(送信)」に掲載された書類を選択して、「送信」を押せば、地方と国それぞれに申告データが送信されます。このページを印刷しておけば安心です。

 

受理確認は℮LTAXと℮-tAX両方で

以上の操作で、地方税(給与支払報告書)と国税(支払調書)の両方が、それぞれ市町村と税務署に提出されたことになります。いずれもeLTAXの受信確認メニューから確認できますが、地方税についてはeLTAXで完結しているものの、国税については、受け付けたけど受理結果はe-TAXを見てねと書いてありますので、e-TAX開いて(ログインして)受信結果を確認する必要があります。もしエラーがあった場合にはここでしか確認できませんので、必ず確認しておきましょう。