その1 忘れてはならない申請書類

シンジケート団に提出する審査資料

上場審査にあたっての審査資料のひとつに、「引受審査に係る個別資料」(もしくは単に「引受審査資料」ともいう。)というものがあります。これは副幹事証券会社が決まり組成されたシンジケート団の証券審査部に対して提出する審査資料です。

 

他社事例は見られない

この資料はシンジケート団だけに提出するものなので、一般には公表されておらず、どのように書くのか悩まれることも多いと思います。通常は主幹事証券会社が指導してくれると思いますが、シンジケート団が決まってから慌てて作るには結構時間がありませんので、早めに着手しておくことをお薦めします。

 

副幹事だって審査する

基本的な上場審査は主幹事証券会社において行われますし、東証による審査も進行中です。しかし、副幹事証券会社としても引受責任がありますので、各証券会社の上場審査部が一応の審査を行うことになります。東証への推薦審査は主幹事証券が行いますので、こちらは各引受証券会社によるファインナンス審査の位置づけです。

 IPO ー主幹事証券会社 その5 副幹事証券会社の役割