IPO -管理体制の整備

その1 信頼される会社であるために
上場準備において、もっとも時間がかかるのが、内部管理体制の整備です。それまでは実業優先、管理は二の次としてきた会社も多いと思います(まあ、当然ですよね。)。しかし、上場企業たるもの、不特定多数の人たちに株を買ってもらう以上、その信用力を高めるためにも、組織的な経営が求められます。

その2 会計制度の整備
会計制度の整備において、最も大切なことは、アタマの中をこれまでの税務会計から企業会計に切り替えるということです。企業会計に精通した経営者は必ずしも多くないと思います。税務と会計を切り離して有税で処理しましょう、という発想はなかなか馴染めないかもしれません。

その3 税務対応の体制づくり
非上場のうちは、税務申告のみならず、通常の決算の一部も会計事務所にアウトソーシングしているケースは珍しくありません。しかし上場準備の期間中に、これを可能な限り内製化する必要があります。

その4 ディスクロージャー体制の整備
上場後は、金融庁(財務局)への法定書類の提出義務と、その内容を含む多方面の会社情報の開示義務が発生します。上場するということは、不特定多数の投資家が会社におカネを出してくれることになるので、彼らに対し、正確な情報を速やかに、そして不公平のないように開示する義務が発生します。上場審査に際しても、そのような体制がきちっと敷かれているかどうか、大いなる関心をもって審査対象となります。

その5 内部管理体制の整備
社内諸規程やマニュアルなどの整備、会社の組織や管理体制の構築、必要な人材の確保、そして JーSOXに関する文書化、内部監査の整備運用といったようなものがあるでしょう。 会社の組織図くらいはどの会社にもあると思いますが、内部統制を意識したものにはなっていないかもしれません。取締役会が社長の指揮下に入ってしまっていたり、営業部長と総務部長が兼務してしまっていたりなんてことは結構あります。