IPO -引受審査に係る個別資料

その1 忘れてはならない申請書類
上場審査にあたっての審査資料のひとつに、「引受審査に係る個別資料」(もしくは単に「引受審査資料」ともいう。)というものがあります。これは副幹事証券会社が決まり組成されたシンジケート団の証券審査部に対して提出する審査資料です。

その2 早めに着手しよう
引受審査に係る個別資料の提出日は東証の上場承認予定日の3週間前、つまり上場審査の終盤です。この時期は、東証による審査対応(特に質問回答書の作成)に追われ、余計な書類を作る余裕などほとんどありません。最も忙しい時期といえるでしょう。

その3 引受審査に係る個別資料の内容
引受審査に係る個別資料で、特徴的なのが、最初の項目が調達資金の使途になっているところです。シンジケート団は、会社が IPO によって調達する資金をどのように使う予定なのか、ということを投資家に説明する責任があります。ちゃんとした使途があるからこそ投資家の皆さんにおカネを出してもらうんですということですね。

その4 Ⅰの部やⅡの部のコピペでできる
引受審査に係る個別資料の3つ目の企業集団の概況については、ボリュームは最も多い項目になりますが、Ⅰの部などで既に整理している情報がほとんどですので、その内容を組み替えて記載すればよいでしょう。